Kindle本は「4章5節」で書くとラクになる理由

1. はじめに:なぜ多くの人がKindle本の執筆で挫折するのか?

「よし、今度こそ本を書くぞ!」と意気込んで始めたのに、途中で手が止まってしまったこと、あなたにもありませんか?
最初はアイデアも湧いてきて、勢いよく書き始めるものの、途中で「次に何を書けばいいのか分からない」と悩んだり、「この内容で良いのかな?」と不安になってしまう。そうしてパソコンの前で悩んでいるうちに、結局そのまま本が完成しないまま、時間だけが過ぎていく。

実は、こうした挫折の原因の多くは「自由すぎる発想」にあります。自由に書いていいとなると、何から書けばいいのかも決まらず、あれこれ考える時間が増えすぎてしまうのです。そんなときに有効なのが、「型」を使って書くことです。具体的には「4章5節」のような明確な枠組みをあらかじめ決めてから書き始めると、執筆が驚くほどスムーズになります。型が決まっていれば、後はその枠に当てはめて内容を埋めていくだけで、迷わず書き続けられるようになるのです。


2. 自由すぎる執筆が生む迷いと停滞

「構成は自由でいい」と言われると、最初は解放感を感じますよね。でもいざ書き始めると、「章は何章必要?」「この話はどこに入れる?」など、意外なところで迷いが生じます。次第に「この順番で本当に読者に伝わるのか?」と不安になり、あちこちを修正し始め、進まなくなってしまいます。そんな経験、ありませんか?

例えば、山田さん(仮名)は「自由に思いのまま書こう」と執筆をスタートしましたが、途中で「自分が何を書きたかったのか分からなくなった」と言います。あちこちに話が飛び散ってしまい、何度も書き直した結果、執筆が半年以上かかってしまいました。

このように、自由すぎると迷いが増え、結果的に手が止まってしまうのです。だからこそ、「章」と「節」をあらかじめ決めるというシンプルな型を使うことで、迷いを最小限に抑えることが重要になります。


3. 型を使うメリット:「4章5節」でシンプルに仕上げる

そこでおすすめなのが、「4章5節」という構成です。この枠組みは、特にKindle本のように短めの本に最適です。なぜなら、シンプルにまとめられる上に、全体の流れが自然と整うからです。

4章構成にすることで、本の流れは「序章(問題提起)→ 理論の説明 → 解決策の提案 → まとめと行動の促し」となります。例えば、「健康的な生活習慣」をテーマにした本であれば、以下のような構成になります。

  1. 序章:「あなたの健康は食習慣で決まる」
  2. 理論:栄養素と身体の仕組み
  3. 解決策:今日から始める食習慣の改善
  4. まとめ:次の1週間で変わる自分を楽しもう

また、各章を「5節」に分けることで、さらに分かりやすく整理できます。「5つ」という数字は、多すぎず少なすぎず、読者にとっても理解しやすいサイズ感です。節ごとに「小さなテーマ」を設けて書けば、執筆の負担が減り、一歩一歩着実に進められます。


4. 型に沿った執筆の流れ:一歩ずつ進めていく

「4章5節」の型を使うと、執筆がまるでステップを踏むように自然と進んでいきます。具体的な進め方を見ていきましょう。

まず、4つの章の仮タイトルを決めます。ここではあまり深く考えずに、「何を書きたいか」をざっくり言葉にするだけで十分です。次に、各章で伝えたい内容を5つの節に分けて書き出していきます。この段階では「何を伝えるか」だけを書き出せばOKで、後から肉付けする形で文章を作っていきましょう。

例えば、中村さん(仮名)はこの「4章5節」の型を使って、わずか1ヶ月でKindle本を書き上げました。最初は型に従って執筆を始めただけだったのに、書いていくうちにアイデアが膨らみ、最終的には満足のいく一冊が完成しました。型があることで、「とにかく進める」ことに集中できたのです。

こうして、小さなゴールを積み重ねることで、「書き終える」達成感を味わいながら進めていけます。この達成感こそが、執筆を最後まで続ける最大のモチベーションになります。


5. まとめ:書く前に型を決めることで得られる安心感とスピード

「4章5節」というシンプルな型を使うことで、全体の流れが見えるので迷いが少なくなります。書くべきことが最初からクリアになっているため、「本当にこれで合っているのか?」という不安にとらわれずに、最後まで集中して書き続けられます。

最初から完璧な本を目指さなくても大丈夫です。まずは一冊目を、この「4章5節」の型で書き上げてみましょう。1冊書き終えることで得られる達成感は、その後の執筆をぐっと楽にしてくれます。そして慣れてきたら、自分なりに章や節をアレンジし、オリジナリティを加えていけばいいのです。

あなたも「書き上げる達成感」を味わいたいのではありませんか? それなら、まずは「4章5節」の型を使ってみましょう。迷わない枠組みが、あなたのアイデアを最大限に引き出してくれます。


補足:型を守ることは創造性を制限しない

「型を使うと自由に書けなくなるのでは?」と思うかもしれません。しかし、実際はその逆です。型があるからこそ、その枠組みの中で自由に表現できるのです。たとえば、料理のレシピがあるからこそ、そのレシピを基にアレンジが楽しめるのと同じです。

まずはこのシンプルな型で一冊を書き上げてみましょう。そしてその達成感を味わった後で、次は自由に、あなたらしい本を書いてみればいいのです。

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この記事を書いた人

Kindle出版プロデューサー。
35冠の電子書籍を発行。5冊の自筆本を出版し、プロデュースも手がける。

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